“伝聞より経験で話す大人でありたい”- シリコンバレーVCのVPが語るキャリア

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渡米初期 / 英語に関すること

編集部:そこから渡米に至るわけですが、渡米当初はどんな生活をしていたんですか?

あかねさん:最初の1,2ヶ月は語学学校に通っていました。少人数のビジネス向けのクラスを選んだんですが、イタリア人のクラスメイトがずっと喋っていて、自分が喋る時間がほとんどなかったんです。なのでこれはお金の無駄だと思いやめました。その後、他の学校にも通いましたが、結局個人レッスンに切り替えました。

あとはボランティアもしていましたね。週に1回、老人ホームに行って、日本人のおばあさんとお話しするというボランティアです。

編集部:ちなみに今振り返ってどの方法が一番英語を上達させる上でよかったと思いますか?

あかねさん:今も引き続き勉強中で、全然上達してる感じはしないですが、興味がある分野のことであれば、英語でも苦じゃないので、私の場合はスタートアップや新サービスに関する情報は英語で取り入れるようにしています。英語のメディアを読んだり、Podcastを聞いたり。

とはいえ、仕事で英語を使う必要はあるので、ミーティングの前にはアジェンダを作って相手に送っておくとか、ミーティングの進行を想定して簡単なスクリプトを書いておくとか、ミーティング後に議事録を作ってメールでも確認するなど、自分の英語の未熟さは自分でカバーできるよう気をつけています。

編集部:女性の方だと夫の駐在で一緒に渡米するパターンも多いかと思いますが、その場合、英語も不慣れで、知り合いも少なくて困ることもあるかと思います。そういう場合はどうしたらいいと思いますか?

あかねさん:なんとなく色々チャレンジしてる人のように思われるのですが、私あまりチャレンジしたくないんです。急激な変化は苦手。ただ自分のコンフォートゾーンからちょっと出るのは好きなんです。なので、渡米当初は週1回だけボランティアをしに行ったり、知り合いのNPO法人のプロジェクトを手伝ったりして知り合いを広げていきました。それから昔から複数のコミュニティに属することは意識しています。今はママ友マッチングアプリなどを色々と試しています。

編集部:色んなところに足を運んで、とにかく人と話したり手伝ったりというのを繰り返すことでコミュニティの幅を広げていったわけですね。

あかねさん:そうですね。そうすることで生まれてくる繋がりもあるし、あるコミュニティで起こっていることは別のコミュニティで活用できたりするし、そういう風に家と仕事だけではない別の自分がいれる場所を作りたいなと思っています。

編集部:途中で日本に帰りたいと思ったことはありませんでしたか?

あかねさん:しんどくて帰りたいと思ったことはないけど、温泉に入りたいと思うことはありますね。ベイエリアは気候も良いし、雨も降らないし、日本食も食べれるので、今のところしんどくて帰りたいと思ったことはないです。

人との繋がりが仕事に繋がる

編集部:渡米されてから、どのようにして仕事を見つけましたか?

あかねさん:働かないといけないなとは思っていましたが、英語も大してできないし、自分には何ができるかな?みたいな感じだったんです。そんな時、もともと日本にいた頃から知り合いだった現在Scrum Venturesの代表の宮田さんが声をかけてくれたんです。声をかけていただいてとてもありがたかったです。

編集部:もともと持っていたネットワークが渡米後も活きたわけですね。

あかねさん:「私英語できませんけど、本当に大丈夫ですか?」というのは何回も聞いたんですけどね。でも、日本で大学まで行けるほどの英語の勉強はしているわけだし、わかんなければ聞けばいいし、みたいな感じで大丈夫でしょうとポジティブに宮田さんは受け入れてくれたので、頑張ろうと思いました。

編集部:こちらで働き始めてから、日本との文化の違いなどはありましたか?

あかねさん:すごくフレキシブルに働けることですかね。今もそうなのですが、リモートで働かせてもらえたり。例えば週の定例ミーティングがあっても、オフィスにいるメンバーはもちろんいるんだけど、宮田さんは日本にいたり、他のメンバーはシアトルやミネソタにいたり、Zoomで窓がいっぱいあったりするんです。

それでいてみんなプロフェッショルナルに働いていて、成果が出ていればOKという考え方なので、必ずオフィスにいないといけないというわけではないんです。そういうのはすごく合理的だなと思いました。

編集部:働いていて困ったことはあまりないですか?

あかねさん:今となっては忘れてしまいましたが、働きはじめは全て手探りだったので困っていたとは思います。日本語で検索するのは得意なんですが、英語で検索するときは適切な単語が思い浮かばない。でも、そこはGoogleを駆使したり、同僚に聞いたりして学んでいきました。

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