やっぱり「AI × ロボット」が面白い
編集部:それで無事にO1ビザを取得して、Osaroに就職したわけですね。ちなみに、Osaroはどうやって見つけたんですか?
河本さん:アメリカに来てからはロボットとAIがすごく面白いと思っていて、友達のスタートアップを一緒にやったりとか、あとはAIのセキュリティ会社でリサーチフェローをしたりとかしてたんです。なので、就活でもロボティクスとAIに関連した会社を探していて、色々とアプライした中でも1番しっくり来たのがOsaroだったというわけです。
サンフランシスコ近辺では「AI × ロボット」関連のイベントも多い
編集部:決め手は何だったんですか?やはり創業者のバックグラウンドや今後の伸びしろですか?
河本さん:産業用ロボットとAIっていう狙いが渋いなと思って(笑) 元々技術のバックグラウンドがしっかりしてるメンバーが確実にニーズのある商売をしようとしていて、かつそれが自分が大学でやっていたこと。あとは、こっちに来てから自分がやっていたこととかなり親和性が高かったので、活躍できそうだなと思ったのもあります。
編集部:なるほど、狙ってるマーケットと自分の出せるバリューを考えるとそこが一番良いんじゃないかと。
今後のビジョン/メッセージ
編集部:今はOsaroで働いていて、今後のキャリア観やビジョンみたいなものはありますか?
河本さん:方向性としてはあまり変わらないですね。大学時代からやっていたメカとかロボティクスの専門性がアメリカに来てより深まったので、今後もこの領域を深めて、新しい技術をビジネスとして立ち上げていきたいなと思います。もちろん、機会があれば自分で何かやるかもしれないですが、今はこの会社を成功させることが一番の近道なのかなと思ってます。
編集部:その成功過程で学ぶことも多いですもんね。それでは、最後に何かに挑戦したいと思っている方にメッセージを頂けませんか?
河本さん:迷うことって当たり前だと思うんですよ。特にどこかの組織で働いている以上、自分の幸せって、どれくらい自分のやりたいことと会社の方向性や与えられた仕事がマッチするかによるわけなので。なので、それって自分の方向性が変わったり、会社の方向性やサイズ感が変わった時に必ず発生すると思うんです。ただ、その変化を感じ取ったのであれば、何か踏み出すことが大事なんじゃないかと思いますね。今まではその乖離をなんとか我慢して働くみたいな感じでしたが、たぶん今後はその働き方自体も変わってくると思うので。
編集部:たしかに最近だと働き方も見直されてきてますもんね。
河本さん:そうなった時に自分自身の方向性を強く持つこともそうですが、強いスキルを持つこともすごく重要になると思うので、まずは自分の方向性を明確にした上で、そこに何を積み重ねていけるのかを考えるのが良いのではないかと思います。
編集部:間違いないですね。
河本さん:あとは環境も大事かなと思います。自分がアメリカに来て良かったのは、こっちだと周りに合わせないといけないというプレッシャーがすごく少ないというか、好きなことをやるのが良いことだという風潮があるので、みんな自分が本当にやりたいことを追求しているんです。なので、もし現状に違和感を感じるのであれば、環境を変えてからやってみるのも良いかもしれないですね。
編集部:たしかに環境は大事ですね。河本さん、本日はありがとうございました!
まとめ
本日は、産業用ロボット向けのAIソフトウェアを開発する「Osaro」にてRobotics Software Engineerをされている河本和宏さんにインタビューしました。英語・ビザ・就活という三重苦を乗り越えて現在の会社にたどり着いたという波乱万丈なエピソードからは、諦めなければ道は開けるという言葉を垣間見たように思います。僕も河本さんのように波乱万丈な人生を楽しんでいきたいと思います!
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