編入という選択肢、シリコンバレーで働く方法

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この記事の所要時間: 42
*この記事は段さんからの寄稿です。

カリフォルニア大学バークレー校

みなさん、こんにちは!
現在、カリフォルニア大学バークレー校 (UCバークレー) でアジア文学を勉強している段です。

このサイトを見ている方の中には、シリコンバレーで働きたいと考えている大学生・高校生の方も少なくないと思います。

しかし、社会人経験がなく、ビザのサポートも必要な日本人学生がシリコンバレーで職を得るには、スキル以外に学歴も大きな命運を握っていると言えます。

では、「どうやったら全米トップクラスの大学に入れるの?純ジャパでも可能性はあるの?」と考えている方、まさに私がやり遂げた二年制大学 (コミュニティカレッジ) から四年生大学への編入制度を利用すれば、スタンフォード大学やUCバークレーも夢ではありません!

今回はその編入プロセスや必要な条件などをお伝えできればと思います。

そもそも編入って?

日本の大学ではあまり耳にしない編入制度。これは2年制の短期大学 (コミュニティカレッジ) を卒業後、4年制大学の3年生として転入するという仕組みで、アメリカではとてもポピュラーな制度です。

多くの学生が、高校を卒業した後にコミュニティカレッジへと進学し、4年制大学へと編入します。また、学校のカラーに合わない、専攻を変えたいといった理由で4年制大学の2年目を終えたところで別の4年制大学に編入する学生もいます。

コミカレを利用するメリット

では、日本人学生がコミュニティカレッジに入学するメリットとは何なのでしょうか?

ポイントは3つです!

  1. 授業料の節約ができる
  2. 成績の維持がしやすい
  3. 入学における英語の敷居が低い

1. 授業料の節約ができる

まず、4年制大学に1年生から入学するのに比べて大幅に学費を節約することができます。例としてスタンフォード大学やUCバークレー、その他ベイエリア周辺にある大学とコミュニティカレッジであるBerkeley City Collegeを比べてみましょう。(*2019年1月4日現在、$1=¥110計算)

大学名 (参照リンク付) 年間留学費 日本円換算
Stanford Univ. $74,570 約820万円
UC Berkeley $64,250 約710万円
Univ. of San Francisco $62,896 約690万円
San Jose State Univ. $40,046 約440万円
San Francisco State Univ. $38,963 約430万円
Berkeley City College $25,648 約280万円


もちろん年度、専攻、授業数、住む場所などにより費用は変わりますが、Berkeley City CollegeからUCバークレーへの編入を利用すれば、初めの学部1-2年生の2年間で (710万円 – 280万円) = 430万円 x 2年間 = 約860万円ほど節約できることになります。

2. 成績の維持がしやすい

次に成績の維持がしやすいことがあげられます。4年制大学に比べてコミュニティカレッジの授業は比較的簡単なため、良い成績を取りやすいです。

また、日本の高校である程度勉強をした人からすれば、授業のレベルもそこまで高くはないため授業に置いていかれるということもないと思います。

3. 入学における英語の敷居が低い

いきなり4年制大学に入学する場合、出願時に高い英語力を求められますが、コミュニティカレッジでは入学に必要なTOEFLやIELTSの点数も低く、比較的入学しやすいです。

また、語学学校の一番上のクラスをパスすれば、コミュニティカレッジ入学に必要なTOEFLなどの試験を免除できる制度もあるため、その入学の敷居は4年制大学への入学に比べて低いと言えます。

ベイエリア周辺の大学にはリスが生息している

トップスクールに編入するには?

編入の審査は「GPA・エッセイ・課外活動」の3つのパートからなり、その総合点で合否が決まります。

1. GPA (Grade Point Average) 

ここでいうGPAとは2年制大学 (コミュニティカレッジ) での成績を指します。スタンフォード大学やUCバークレーといったトップスクールに出願する際、GPAが4.0 (最高4.0) に近ければ近いほど良いと言われています。しかし、GPAが高ければ絶対に受かるというわけではありません。

GPAとは、各科目の成績から特定の方式によって算出された学生の成績評価値のことで、米国の大学などで一般的に使われいる学力を測る指標です。

2. エッセイ

アメリカの大学入試の特徴でもあるエッセイ。「自分がどのような人間で、これまで何をしてきたのか、自分のアピールポイントは何か」を客観的に書くことが大事です。

ここで大事なのが客観性です。なので、エッセイを書く際には、自分に近しい人、あまり自分のことを知らない人の両方にアドバイスをもらい客観的に自分のことをちゃんと表現できているかチェックしましょう。

3. 課外活動

これは日本の大学一般入試では考慮されない点ですね。この課外活動では「その人が何に興味を持ち、どのような取り組みをしてきたか」が見られます。

必ずしも規模の大きなコンテストで優勝したことだけが評価されるという訳ではなく、あなたの行動が周囲にどのような影響を与えたか、それはあなたの専攻とどれだけリンクしているかといった点も見られます。

コミュニティカレッジでの過ごし方

では実際にコミュニティカレッジに進学したあとは、どのように編入に向けて準備を進めていけばいいのか、時系列に沿ってお伝えします。

渡米前〜コミカレ入学前後:

目標とする大学や2年制大学 (コミュニティカレッジ) の下調べ。もし目標とする大学が州立大学の場合、できるだけその州のコミュニティカレッジに進学しましょう。その州以外の大学から編入する場合、取得した単位が認められない可能性があります。

英語力がまだコミュニティカレッジ入学レベルに達していない人は、まず語学学校から始めるのも一つの手です。先ほど述べたように、語学学校によっては、一番上のクラスをパスするとコミュニティカレッジ入学に必要なTOEFLを免除できることもあります。

直接コミュニティカレッジに入学する人は、履修登録の前に2年分の計画を大学のアカデミックカウンセラーと共にきちんと立て、ある程度専攻を絞りましょう。計画的に授業を履修することが、スムーズに4年制大学に編入するコツです。

コミカレ1学期目 (1年目):

初めての学期、何よりも授業に慣れ、自分なりの良い成績を納める方法を習得することが大事です。恥ずかしがらずに教授やライティングセンター、チューター、他のクラスメイト等に助けを求めましょう!余裕があれば校内のクラブやボランティア活動に参加し、自分の興味の方向性を探りましょう。

コミカレ2学期目 (1年目):

アメリカに慣れてきて気が抜けがちな2学期目。実はこの学期が唯一課外活動にたくさん時間を割ける学期でもあります。というのも3学期目は、編入のための出願準備がメインになるためです。この間に自分が情熱を注げることに取り組んでみましょう。

夏休み:

1年目が終わったあとの夏。この時期は人それぞれやるべきことが異なります。

出願に必要な単位がまだ足りない人は夏学期のクラスを受講、単位が足りている人はインターンをしたり、ボランティアに出たり、様々なことができるチャンスです。次の3学期目の出願に備えて、エッセイのネタにできそうなものを少しずつ探し始めましょう。

コミカレ3学期目 (2年目):

いよいよ出願準備の時期です。締め切りは11月末から12月、私立大学は遅めの2月末や3月末に設定されています。膨大な量の質問を埋めなくてはならない出願書類はできるだけ早くから取り掛かるようにしましょう。

そして、エッセイは何度も書き直し、自分に近しい人、あまり自分のことを知らない人の両方にアドバイスをもらい客観的に自分のことをちゃんと表現できているかチェックしましょう。

コミカレ4学期目 (2年目):

最後の学期です。実は出願書類に記載されているGPAが反映されるのは3学期目までの成績で、4学期目の成績は合否に関係ありません。(稀に合否を決めるために4学期目の成績を提出してほしいということもあります。)

良い成績を取るのが難しいクラスはこの学期まで残し、合否に関わるというプレッシャーがない状況で受講するのも手かもしれないですね。

終わりに

この記事を書いている私も、日本の高校を卒業したあと、南カリフォルニアのコミュニティカレッジに進学し、そこからUCバークレーに編入しました。今振り返ると、UCバークレーに通うという一見無謀な目標も、編入という手段を使ったからこそ実現できたと考えています。

しかし、その道のりは決してスムーズではありませんでした。コミュニティカレッジの最初の学期でオールBを取ったり、持病が悪化して学期の途中で全てのクラスをドロップしたり…

ただ、そんな経験をしながらもUCバークレーに編入できた私だからこそアドバイスできることも多いと思います。今後もアメリカの大学へ編入しようと考えている人たちの助けができればと思いますので、引き続き情報発信していければと思います!

記事を読んでいただきありがとうございました。

(文・段さん / 編集・中屋敷量貴)

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