「多くの人に教育の場を届けたい」- 就職、起業、MBAを経てたどり着いたのはUdemy

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グローバル化が進み、スキルや経験さえあれば会社に縛られることなく、いつでもどこでも仕事ができる時代が訪れようとしている。しかし、変化が激しい時代だからこそ、欲しいスキルを習得するのも容易ではなくなってきている。

そんな悩みをオンラインプラットフォームで解決しようとしているのが、サンフランシスコに拠点を置くEdTechスタートアップの『Udemy』だ。

今日はそんなUdemyでSenior Business Development Managerを務める松方肇さん (Hajさん) に、現在の仕事のことだけではなく、Udemyに至るまでの経緯やアクションを取ることの重要性などについてもお伺いしました。

▼本記事の内容 [全6ページ]
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[#1] 今されていること
[#2] 人気コンテンツはプログラミング系
[#3] 課題は認知度と抵抗感
[#4] 中3でNYへ / 自分のIdentityとは
[#5] 内定の鍵は「Think Different」
[#6] 今後のキャリア観 / メッセージ

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松方 肇 (Hajime “Haj” Matsukata):
1990年、当時中学3年生でNYに渡米。1998年、Boston CollegeでComputer ScienceとGeneral Education (Minor) の学士号を取得。卒業後、ソフトウェアエンジニア、ITコンサルタント、起業など数々のキャリアを経て、2015年よりUdemyにジョイン。現在はUdemyのSenior Business Development Managerを務める。2011年にUniversity of San FranciscoでMBAを取得している。

今されていること

編集部:さっそくですが、今はどういったことをされているんですか?

Hajさん:今は「Udemyというオンライン教育プラットフォームを使って何かしたいと思っている企業、団体、政府の方たちとパートナーシップを組む」というのをメインでやっています。

例えば、日本展開のときはベネッセさんと手を組んで現地展開したり、シンガポール政府とプロジェクトをやったり、企業と一緒に新しいプロダクトやサービスを作ったりと本当に色々とやっていますね。

編集部:パートナーシップを組むとなると、お互いの利害関係もありなかなか一筋縄には行かないのかなと思うのですが、そこに苦労などはありますか?

Hajさん:やはり、お互いにやりたいことや制限が違うので、そこをきちんと把握しつつ、どういう形ならお互いにうまくやっていけるのかを考えるのは難しいですね。

編l集部:エリアとしてはアジアの担当ですか?

Hajさん:基本的には日本の担当ですが、シンガポール、ブラジル、あとはドイツとも話したりするので、厳密に担当の国が決まっているというわけではないですね。

編集部:そこは幅広くやっているんですね。ちなみに、今は何人くらいビジネスデベロップメントの部署にいるんですか?

Hajさん:今は5人ですね。

編集部:え、5人ですか!?

Hajさん:はい。もちろんディール (取引) のサイズなども色々と考慮しながらですが、今のところは5人で回してます。大変ですが、すごくやりがいはありますよ。

サンフランシスコ市内に位置するUdemy本社

Udemyの世界展開

編集部:今Udemyは世界何カ国ぐらいに展開されているんですか?

Hajさん:今は、世界190カ国以上で使われていて、ユーザー数は全部で2400万人以上ですね。講師が3万5千人以上いて、コースは8万以上あります。

Udemyは個人が講師にも生徒にもなれる
オンライン教育プラットフォーム

オフィスはサンフランシスコ (アメリカ、カリフォルニア州)、デンバー (アメリカ、コロラド州) 、ダブリン (アイルランド) 、アンカラ (トルコ) 、サンパウロ (ブラジル) の5都市にしかないのですが、Udemyはネット環境さえあれば誰でも使えるサービスなので、世界中の人たちが自分の作った動画コンテンツをUdemy上で展開しているんです。なので、Udemy自体はコンテンツを作ってないですし、著作権も持ってないんです。

編集部:あくまでマーケットプレイスで、「ここに来れば学びたいコンテンツがあるよ」という感じなんですね。オフィスがその5都市だけというのは、その国にユーザーが多いからですか?それともマーケットとしてポテンシャルがありそうだからですか?

Hajさん:両方ですね。戦略的なところもあるし、戦略的でなくても数字が伸びてるからちょっとやってみようというところもあります。

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