【全力すぎてクレイジー?】米国kintoneで営業として働く千葉大生さん

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本日のゲストは、ベイエリア20代社会人の会の幹事であり、現在サンフランシスコで事業を展開する「Kintone Corp (Cybozu USA) 」(以下、kintone) にて営業を務める千葉大生さん (大生くん) です。

UC Berkeleyで生物学と政治学を専攻していた大生くんが、なぜ日本貿易振興機構 (JETRO) のサンフランシスコ拠点に就職し、現在のkintoneに転職したのか、また学部時代に経験した週に3回も泣いたという過酷なインターンの話など、注目トピックが満載です!

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kintoneってどんな会社?

編集部:さっそくですが、kintoneってどんな会社なんですか?

大生くん:そもそも日本にある親会社のサイボウズが日本でいくつかグループウェア関連の製品を出していて、その中でも今一番伸びているのがkintoneという業務アプリ構築クラウドサービスなんです。要するに、チームワークを円滑にするコラボレーションツールですね。そして、アメリカではこのkintoneしか売らないということで、今はkintone corporationとしてベイエリアで事業を展開しています。

kintoneは開発の知識がなくても業務に合わせたシステムを
簡単に作成できるサイボウズのクラウドサービス

編集部:じゃあ業務効率の改善やコミュニケーションの円滑化を支援するようなサービスを提供しているわけですね。ちなみに、今は営業としてどういったことをされているんですか?

大生くん:新規の顧客開拓が一番大きなところですね。エリアとしてはベイエリアはもちろんなんですけど、もうちょっと北のサクラメントだとか、あとは中西部のシカゴも今後は担当していく予定です。ただ、今は会社全体で30名弱しかいないので営業以外のマーケとかも幅広くやっていくことにはなってます(笑)

編集部:スタートアップあるあるですね(笑)

大生くん:あともう一つの大きな役割は、日本で溜まっているノウハウのトランスファーですね。実はサイボウズが出してるグループウェアって日本のグループウェア市場ではシェアNo.1なんです。Microsoft、Google、IBMが同じような製品を出している中で1位を取るというのはすごいことで、もちろん全部がアメリカで使えるとは思わないんですが、今後はそういったノウハウのトランスファーもやっていくのかなと思います。

編集部:たしかにカルチャーとかも違いますもんね。ちなみに、新規開拓というのはこっちに来ている日系企業がターゲットなんですか?それとも現地の企業ですか?

大生くん:もちろん日系もやってくんですけど、あまりそこはこだわってないですね。結局日系であっても、例えばこっちでもう20-30年やってて工場も持ってますっていう企業だと中身はもう米系なんですよ。なので入り口として日本人同士のコネクションがあって入りやすいっていうのはあるかもしれないですけど、中に入ったらもう関係ないので、そういった意味ではあまり日系とか米系にこだわらずにやっていく感じですね。

在米日系企業への導入実績は40社以上

編集部:ちなみに、今の企業って基本的に何かしらのツールが既に入っていて、それをkintoneに切り替えるっていう感じだと思うんですけど、どういう課題感があってkintoneに切り替えるんですか?

大生くん:もちろん切り替える場合は既存のものに不満があるという方が多いんですが、逆にそこに気付いてもらうということもあります。例えば、現状だとこんなところにデータが隠れていたけど、kintoneなら見えますよみたいな。kintoneの良いところは、既に大きなソフトを使っていても、そこでカバーしきれないような小さな部分から入っていけるところですね!

編集部:ギャップというか…

大生くん:まさしく。絶対にギャップはあるので、そこにkitnoneが入っていけますよと。なのでそこでkintoneの良さが伝われば、もうちょっと根幹のオペレーションのところも埋めていくみたいな横展開がしやすいんです。

編集部:ちなみに、ギャップから埋めるということは、企業の上からではなく部署ごと、プロジェクトごとに営業をかけていくんですか?

大生くん:仰る通りで、kintoneの強みというのがプログラミングとかを知らなくても視覚的・感覚的に扱えるところなんです。なので、例えばプロジェクトリーダーのようなエンドユーザーの方がkintoneを導入して、パッと自分でアプリを作って、それを部下に使ってもらうことも可能なんです。

編集部:実は僕らも以前kintoneのアプリ作成の様子を見せてもらったことがあるんですが、必要なものをドラッグ&ドロップで簡単に取り込めたり、サイズも変えられたりと、かなりフレキシブルですよね。

大生くん:だから、Salesforceとかも類似製品は出してますけど、内部にSalesforceを使える人が必要だったり、アウトソーシングして初めてセットアップができたりと、kintoneのようにエンドユーザー自体をターゲットにして売れる製品はなかなか無いんです。なので、そこがkintoneの強みですね。

編集部:Salesforceとかだと、全社的な意思決定になりますもんね。あと導入コストも高いから予算も取らないとだし。

kintoneは本気です!

編集部:働きやすさや働きがいといった部分についてどう思いますか?

大生くん:これはkintoneに入社した理由にも繋がるんですけど、日本のソフトウェア企業でアメリカとか世界で成功した企業ってたぶんまだないんですよね。でも、僕はkintoneなら少なくともアメリカで成功できる材料が揃ってると思うんです。それは製品であったり、本社からのコミットメントというところも大きくて。

編集部:たしかにコミットメントでいうと、こっちのkintoneってサイボウズ副社長の山田理さんが直接来てやってますもんね。

大生くん:そうですね。意思決定できる人がこっちにいるのは大きいですし、プロダクトに関しても本社がちゃんと理解して一緒にやっていこうという感じなのでそこは本当に大きいと思います。あと在米日系企業にしてはめちゃくちゃ働きやすい環境ができているのも大きなところで、よく日本の営業スタイルや雰囲気を持って来たがる企業も多いと思うんですけど、そこはちゃんと割り切って現地化しているというか、本当にシリコンバレーのスタートアップのようにやっているので。

編集部:親会社のサイボウズ自体も働き方を意識しているところがありますもんね。そういった点からも熱意というか、本気度が伝わってきてすごいなーと思います。

大生くん:そうですね。やっぱりそれぐらい本気じゃないと僕もやる気にならないので、そこはワクワクしてる部分ではあります。

編集部:実は以前、kintoneのオフィスで山田理さんとお話しする機会があったんですが、東証一部上場企業の役員なのにそれを全く感じさせない物腰の柔らかさというか仏のような人だなと思いました。

大生くん:僕も先日、青野社長とお話しする機会があったんですが、仏様みたいな感じでしたね。おそらくあの人たちはベンチャーで始まって何回も地獄を見ているからこそ、あの領域に達してるのかなと思います。実は今のkintoneが現地のシリコンバレー企業っぽくできているのは、山田さんの思い切りの良さがあるんです。

編集部:山田さん自身の決断力や行動力があっての今なんですね。現地というかアメリカ人の採用も上手くやっている印象があるんですが、そこも山田さんの影響が大きいんですか?

大生くん:山田さんの魅力もありますけど、そこはCEOのDave Landaさんの影響も大きいのかなと思います。やはりトップを現地の人にすることでローカルの人も採用しやすくなると思うので。

チームもかなり現地化されている
(左上が山田理さん、その隣がCEOのDaveさん)

編集部:メルカリもそうですよね。FB元幹部のジョン・ラーゲリンさんがCBOとして参画したことで、現地のハイレベルな人を採用できるようになったという話を聞きました。現地での採用や意思決定のスピード等についてはまさに日系企業が躓くところだと思うので、ぜひkintoneさんにはそのあたりのノウハウを日本に還元していただきたいなと思います!(笑)

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SiliconValleyWorkers編集長。愛媛県松山市出身。2016年、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻(相田研)修了。工学修士。現在はシリコンバレーのIT企業で仕事中。座右の銘:「現状維持は衰退のもと」

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