【全力すぎてクレイジー?】米国kintoneで営業として働く千葉大生さん

この記事をシェア!

この記事の所要時間: 1220

JETROに入社した背景

編集部:就活自体は4年生のフランス留学から帰国した後に始めたんですか?

大生くん:実は留学のプログラムが少し長めだったので卒業式には出れてなくて、なのでその間に就活もできてなかったんです。だから、アメリカに帰ってから職がないみたいな感じでした(笑)

編集部:やばいニートになるみたいな?(笑)

大生くん:実際7ヶ月くらいニートというか就活してました。最初はインターンの先輩のツテとかを利用してたんですが、結局一番効率が良かったのはLinkedInとかで面白そうな人に直接コンタクトして、コーヒーしながら話を聞くっていうやり方でしたね。それで結構ネットワークも広がりましたし、自分自身の軸や業界的な興味も分かったので。

編集部:初めはどんな業界を見てたんですか?

大生くん:そもそもその頃はどの領域が面白いのか分かっていなくて、コンサルなら幅広く色んな産業のプロジェクトに携われるかなということでコンサルを見てました。米系も結構受けて色んな方とお会いしたんですけど、コンサルって激務だからか目が死んでる方が多かったというか、キラキラ感が感じられなかったんですよ。なんかそれは違うなって。なので実際に興味が湧いたのは2-3社しかなくて、いくつか内定も頂いたんですが、そんな時にJETROからお誘いを頂いて。

JETROは日本経済の拡大を目的に、日本の貿易を促進させることと日本に対する投資に関する業務を行う。Mayonez

編集部:JETROに決めた理由は何だったんですか?

大生くん:まず大学の時に生物と政治を勉強していて、その点と点が繋がったのがJETROなんです。JETROって別に政策を作ったりはしないんですけど、経産省の下にある政治組織みたいな感じで、そういえば大学で政治学を勉強したよなと。あとその時サンフランシスコオフィスで空いてたポジションがヘルスケア関連というところで、生物も勉強したなと。だから、今まで勉強したことが繋がるかもしれないと思ったんです。

編集部:そこでスティーブ・ジョブズしたんですね(笑)

スティーブ・ジョブズする (動) : 点と点を繋げる

大生くん:ジョブズしましたね(笑) あと、その職が結構コンサルに近くて、ヘルスケアではあるんですけど、サンフランシスコやシリコンバレーにいる色んな業種のスタートアップやIT企業も見れるという感じで、そこは大きかったと思います。

事務所はサンフランシスコの金融街に位置している

編集部:JETROではどんなことをしてたんですか?

大生くん:主に米系企業の日本進出支援ですね。対日投資事業の中でもいくつか役割があって、まず一つ目が営業で、そもそも日本に興味を持っているところが少ないので、米系企業さんに日本の魅力を伝えて日本進出を考えていただくという営業です。これは本当に泥臭くて、カンファレンスのブースをまわったり、コールドコール、コールドEメールをしたり、声掛けをしたりという感じです。

編集部:インターンの経験がここで活きてくると(笑)

大生くん:まあ日本市場の魅力を伝えられる仕事もそんなにないので楽しかったですよ。二つ目がお客さんを捕まえた後のコンサル業ですね。コンサルというと聞こえは良いですが、これもかなり泥臭くて、まず戦略を立ててどうやって日本市場に入っていくか、それに伴ってどうやって日本企業のパートナーや代理店を見つけて行くかというところのお手伝い、その後、日本である程度シェアが拡大できたら、今度は採用や法人化のお手伝いもしていたので、結構最初から最後まで1-2年かけて一緒にやってましたね。

編集部:かなり大変そうですね。

大生くん:三つ目は半分趣味だったんですけど、JETRO内へのSalesforceの導入です。JETROって世界120拠点で多くのお客様と向き合っているのに、顧客情報を統一するシステムがなくて、個人個人がExcelでデータを管理してることもあったんです。なので、何か取り入れようということでSalesforceを導入するプロジェクトを1人で勝手にやってましたね。

編集部:それって1人で勝手にできる規模のプロジェクトなんですか?(笑)

大生くん:やはりJETROに長年勤めている方からは「Excelで良いじゃん」という意見もあってすごく大変でした。あと僕が一番若かったので。なので、かなり苦労したんですけど最終的には北米のみなさんに使っていただくようになって、今度は日本本社やヨーロッパ、オーストラリアにも展開していこうという段階になっているようです。

編集部:ちなみに、民間企業で日米の架け橋をされている企業もいくつかあると思うんですけど、JETROは政府系というところで、何か違いはあるんですか?

大生くん:本来であれば差別化しなくてもJETROが率先して対日投資事業を牽引しないといけないんですが、これもどこかのタイミングで民間企業ができるようになれば必要なくなるとは思います。でも、今の段階では対日投資専門でやってるところがそんなに多くないので、まだまだJETROがやらないといけないことはあるのかなと思います。

編集部:たしかに規模的にも、政府系のプロジェクトのように大きなものになるとJETROじゃないとやれないこともあるかもしれないですもんね。

大生くん:そうですね。対日投資事業は小泉政権の頃から始まって、今の安倍政権で本腰を入れましょうって感じで結構予算を付けて頂いているので、JETROが率先してやっていかないとですね。あと、経産省の下なので政策という意味では一番身近にいるわけだし。

編集部:たしかにそこは大きいですね。

大生くん:例えばUberが日本に入れないのも規制があるからで、その規制緩和のところはJETROがどんどん経産省に訴えかけていかないとですよね。そこがJETROの強さだとも思うので。

kintoneに転職した背景

kintoneが入っているコワーキングスペース

編集部:JETROは政府との繋がりもあって結構やりがいもあるのかなと思うんですが、そこからkintoneに転職した背景を教えてもらえますか?

大生くん:僕の場合「JETROに貢献する=日本に貢献する」だと思っていて、今の自分の能力だとこれ以上JETROに貢献できないなと思った時があったんです。であれば他も考えるかなというのが転職活動を始めたきっかけです。

編集部:なるほど。

大生くん:あと僕の場合はお客さんにヘルスケアやソフトウェアのスタートアップが多くて、向こう側に行くのも楽しそうだなとか、エキサイティングなプロジェクトだったら入ってみたいなと思うことは前々からあったので。まあコンサルあるあるですが(笑)

編集部:それはよく聞きます(笑)

大生くん:あと僕の中ではソフトウェア、特にエンタープライズ向きは動きも速くて面白いなと思っていたので、そういうのを探していた時にkintoneから話が来て、kintoneはそこらへんが全部当てはまったんですよね。なので、ここかなと思いました。

広々としたオフィスで、会議室もかなり多い

編集部:じゃあkintoneのことはもともと知ってたというよりはそのタイミングでたまたま話が来て知ったという感じですか?

大生くん:もともと知り合いもいて繋がってはいたのと、サイボウズの話は新聞でもよく目にしていたので、kintoneのことはもともと知ってました。

編集部:そういえば、JETROで2年間かけて導入したのがkintoneではなくSalesforceだったというのはなぜだったんですか?(笑)

大生くん:その時にkintoneに出会ってたらきっとkintoneを入れてたと思います(笑) JETROってITシステムにそんなに強くなかったから、kintoneの方がもっと柔軟に使えたと思うし。

編集部:まあ2年前だとタイミング的にkintoneと出会ってないですよね。じゃあその後悔もあってkintoneに転職されたと(笑)

大生くん:こじつけですけど、まあそうですね(笑)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

スポンサーリンク
Simplicityのレクタングル大