人気コンテンツはプログラミング系?
編集部:ちなみに、今はどういったコンテンツが人気なんですか?
Hajさん:国によっても違いますが、やはり英語のコンテンツは強いですね。というのも、Udemy自体が英語で始まったサービスというのもありますし、あとは英語だと色んな国に展開しやすいので。
そして、売れ筋としてはウェブ開発やアプリ開発といったプログラミング系で、最近だとデータサイエンス系、機械学習系、Pythonなども人気ですね。
編集部:やはりプログラミング関連が人気なんですね。ちなみに、想定しているターゲット層などはあるんですか?
Hajさん:我々としては、主に25歳から40歳くらいの若いプロフェッショナルがターゲット層で、彼ら・彼女らに必要となるスキルをUdemy上で見つけてもらうというイメージです。
編集部:実は僕も以前取材したSplunkでソフトウェアエンジニアをされている酒井潤さんのPythonコースを受講しているんですが、動画だと実際にマネしながら学べるので、そのあたりも今の若い人たちにはフィットしていますよね。
Hajさん:そうですね。あと、動画を見て学ぶのと本を読んで学ぶのはインプットの形式が違うので、そういった点でコーディングなどは動画とフィットしているんだと思います。
酒井さんのPythonコースはBestsellerにも選ばれている
質の担保はどうする?
編集部:マーケットプレイスとして発展させるにはコンテンツの質も大事だと思うのですが、質の担保はどうしているんですか?
Hajさん:やはりレビューシステムの存在は大きいと思います。レビューは実際にコースを受講したユーザーさんが付けてくれるものなので、Udemy側が「これオススメですよ」というよりも圧倒的に影響力があるので。
あとは何人がそのコースを受講しているかですね。例えば、星5つでも3人しか受講していないものと、星4.7だけど1万人が受講しているものだと、後者の方がより信頼できますよね。
編集部:たしかに、心理的な安心感はありますよね。ちなみに、そういったレビューや人気コンテンツの傾向などから次に流行るであろうコンテンツの予測もしたりするんですか?
Hajさん:Udemyの中でも「次はここいきたいよね」というのは常に考えていて、それに対するアプローチもしているんですが、やはり難しいのが、ユーザーが何が一番良いかを決めているので、そこはUdemyがコントロールできる部分ではないんです。
だから、8万あるコースの中でどれがトップ100かというのは分かるけど、なぜそうなのかと言われると、もちろん分かるものもある一方、完璧には分らないんですよね。
もちろんデータを分析して、こういうコンテンツがヒットするんじゃないかといったことはやっているんですが、最終的にはマーケットが決めることなので、うちが力を入れたコンテンツで当たらなかったということもありますよ。
編集部:そこはまだまだ模索中というわけですね。