インタビュー6本目となる本日のゲストは、広告運用を効率的に行うためのクロスチャネル広告管理プラットフォームを開発するマリンソフトウェアでエンジニアとして働く森洋介さん(ようすけさん)です。
次世代型プラットフォームを開発中
編集部:早速ですが、マリンソフトウェアはどんなプロダクトを作っているんですか?
ようすけさん:FacebookやGoogleなどのオンライン広告を別々に管理・運用するのが大変という悩みを解決するプロダクトで、具体的には担当者が効果測定や価格調整が一括で行えるようなプラットフォームを提供してます。
編集部:それは広告担当者からよく聞く悩みですね。ようすけさんは具体的に何をしてるんですか?
ようすけさん:ソフトウェアエンジニアとして、主にバックエンドを担当しています。今はHdoopを使ってビッグデータをより効率的に扱える次世代型のプラットフォームをゼロから作り直そうとしていて、そのプロジェクトに関わっています。次世代型を新しく作っている背景は、クライアント数や取り扱うデータ量が増えてきたためです。
編集部:次世代型ってかっこいいですね(笑) でも、ゼロから新しいものを作るとなると、やはり技術的には難しいんですか?
ようすけさん: そうですね。入社の動機として、次世代プラットフォームの開発がちょうど始まったばかりで、技術的に色々チャレンジングなことをやれるし、いいタイミングなんじゃないかと思って入社したというのはあります。入社して約1年半なんですけど、それでも毎日いろんなことを学んでいますね。言語は主にJavaとScalaを使っているんですが、Scalaは比較的最近使い始めたこともあって学ぶことはまだまだ多いです。
フルタイムリモートもオッケーな働き方?
編集部:いま会社にはどのくらいの人数がいるんですか?
ようすけさん:全世界で500人くらいで、ここのオフィスは2,300人くらいです。
編集部:じゃあスタートアップというよりはミドルベンチャーくらいのフェーズなんですね。そのくらいの規模だとエンジニアとして働きやすい環境はできてるんですか?
ようすけさん:ベイエリアの多くの会社がそうですが、例えばフレックス制なので、いつチェックイン・チェックアウトするかとかの決まりはないし、もし家でリモートで仕事をしたければそれもオッケーです。中にはフルタイムリモートの人もいます。
編集部:え、そんな人いるんですか(笑)?
ようすけさん:いるんですよ(笑) うちの場合はそんなに多くはないけど、そこは会社によっても多少違いがあって、例えばGitHubみたいな会社はリモートのカルチャーが強いですね。
編集部:たしかにGitHubとかはプロダクトの思想的にもリモートに合ってそうですね。ちなみにリモートの場合ってミーティングとかはどうするんですか?
ようすけさん:僕らの場合はスクラム開発を取り入れているので、1日1回チーム全員で集まって進捗や予定を共有するミーティングがあるんですけど、もし家でやる場合はSkypeとかを使ってバーチャルで参加します。
編集部:ミーティングもバーチャル参加ってすごい柔軟な働き方ですね(笑) チームにはどのくらいの人数がいるんですか?
ようすけさん: 僕のチームはエンジニアが3人、クオリティエンジニアが2人いて、他にPMがいます。その小さいチームがいくつかある感じです。やはり小さいチームの方がコミュニケーションの観点ではやりやすいですね。
編集部:ちなみにチームが変わる事は頻繁にあるんですか?
ようすけさん:もちろんチームを変えることもあるんですけど、うちの場合は頻度としては2, 3年に1度くらいです。長期間同じチームにいると、チーム内でもお互いの理解が深まってくるのでコミュニケーションはやりやすいですね。とはいってもチーム横断プロジェクトというか、他のチームと大きいプロジェクトを一緒にやるみたいなことはあります。アジャイルのフローを使っているので、そこらへんはできるだけ柔軟に行っていく姿勢が強いです。
編集部:意外と長期間同じチームに所属するんですね。じゃあ、組織のカルチャー的にもみんな仲がいいんですか?
ようすけさん:はい、みんなフレンドリーで、上下関係があまりないフラットな組織です。役職上の上下関係はあってもそんなことはあまり気にしないというか、CTOとか役員もみんなオフィスに普通に座ってるんで話そうと思えば話せます。
編集部:それはたしかに風通しが良くていいですね!
1990年6月8日生まれ。埼玉県川口市出身。
2013年、一橋大学商学部経営学科卒業。株式会社SpeeeにてSEOやWebマーケティングのコンサルティング等に3年半従事したのち、イノベーションの最先端であるシリコンバレーでチャレンジしたいと考えて渡米。現在は、UC Berkeley Extensionにて経営とプロジェクトマネジメントを専攻。
座右の銘は「やらぬ後悔よりやった後悔」。