みなさんこんにちは!
SiliconValleyWorkers編集長の中屋敷です。
アメリカに来ようと思った人が真っ先にぶつかる壁、それがビザだと思います。
今回はそんなビザの種類と移住パターンについて簡単にまとめてみました!
▼こんな人向けの記事
・アメリカに留学したい
・アメリカで働きたい
・アメリカに移住したい
▼本記事の内容
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・よく聞くビザは6つだけ
・一般人にはSTEM領域の修士がベター
・結局アメリカ人と結婚するのが早い!
・トランプさんの影響は大きい…泣
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*STEM: Science, Technology, Engineering, Mathematics
ビザの種類と対象
僕はもうすぐ渡米して1年半ですが、よく聞くビザは以下の6つです。
F-1ビザ (学生ビザ)
■対象:
・語学学校から大学院までの学生
■取得難易度:
・低い
■有効期限:
・最大5年
■メモ:
- F-1ビザの申請には米国政府が認可する教育機関からの入学許可証 (通称: I-20) が必要。
- F-1ビザでの就労は不可 (学内なら週20時間までバイトOK) 。
- 卒業前後にOPT (Optional Practical Training) を申請でき、文系なら1年、STEM領域なら最大3年アメリカで就労できる。
- 就学して1年経過するとCPT (Curricular Practical Training) が申請でき、オフキャンパスでフルタイムで働ける。
- CPTをフルタイムで1年以上行った場合、OPTが申請できなくなる。
- 配偶者はF-2ビザが申請できる。
CPTについて | RyugakuSite.com
OPTについて | RyugakuSite.com
H-1Bビザ (就労ビザ)
■対象:
・米国企業内で専門的な職に携わる人
・職務が求める分野の学士号以上の学位を持つ人
・研究関連のNPOや政府研究機関に就労する人
■取得難易度:
・高い
■有効期限:
・3年 (延長で最大6年)
■メモ:
- 抽選制度のため手続きのタイミングに注意 (通常4月初日が締切)。
- 理系の場合、このビザでの就労が一般的。
- 文系の場合、十分な実務経験か修士号を持っていないとビザが出ないとの噂もある。
- 発給枠は4年制大卒枠65,000件、米国内の大学院卒枠20,000件。
- 米国内の大学院を卒業した人は2万人枠で落ちても大卒枠で再度抽選される。
- 研究関連のNPOや政府研究機関に就労する場合、発給数制限が適用されず、いつでも申請が可能。
- 配偶者はH-4ビザが申請できる。
H-1Bビザ | MBA WORLD
J-1ビザ (インターンビザ)
■対象:
・認定されたプラグラムの交換留学生や研究者
・インターンシップ研修生
■取得難易度:
・低い
■有効期限:
・インターンは1年、トレーニーは最大18ヵ月。
■メモ:
- 基本的に更新は不可。
- 取得しやすいが更新が難しいため、切り札として残しておくと良い。
- 配偶者はJ-2ビザが申請できる。
L-1ビザ (駐在員ビザ)
■対象:
・米国内の親会社や子会社へ一時的に転勤する人
・管理職や役員、または専門知識を持つ人
■取得難易度:
・中
■有効期限:
・管理職は通算7年まで
・特殊技能職は通算5年まで
■メモ:
- 年間の発行数に制限がない。
- 管理職の場合、グリーンカードへの切り替えがかなり簡単。
- 配偶者はL-2ビザが申請できる。
E-2ビザ (投資家ビザ)
■対象:
・管理職または役員の人
■取得難易度:
・中
■有効期限:
・最大5年 (半永久的に延長可能)
■メモ:
- 転職が出来ない。
- 半永久的にアメリカに滞在できる。
- 発給数に制限がない。
- 20万ドル以上の投資を行った持ち株占有率50%以上の米国法人が必要。
- 配偶者はE-2ビザが申請できる。
O-1ビザ (卓越能力者ビザ)
■対象:
・科学、芸術、教育、ビジネス、スポーツの分野で卓越した能力を持っている人
・映画やTVにおいて卓越した業績をあげた人
■取得難易度:
・高い
■有効期限:
・最大3年 (その後、1年単位で延長申請が可能)
■メモ:
- アメリカの雇用スポンサーの協力が必要。
- 「国際的に認められている賞を受賞した経験がある」「知名度のあるメディアに取り上げられたことがある」など厳格な審査がある。
- 配偶者はO-3ビザが申請できる。
アメリカへの移住パターン
続いてはアメリカへの移住パターン!
ここでは4つの移住パターンを紹介します。
アメリカ人と結婚
■流れ:
アメリカ人と結婚
→グリーンカード申請
→移民局で面接
→2年間の条件付きでグリーンカードをゲット!
(ひとまず2年間なのは偽造結婚を防ぐため)
→2年後に条件解除のための書類提出
→条件解除後は10年ごとの更新
■メモ:
- 最も早い移住手段。
- 相手さえ見つかれば終わり。
・グリーンカード面接の質問全て! | リブアメ
・アメリカ人との結婚によるビザ・永住権の取得 | Lighthouse
米国のSTEM領域で修士号を取得
(Science, Technology, Engineering, Mathematics)
■流れ:
米国内のSTEM領域で修士号を取得
→OPT (最大3年間) の間にH-1Bビザを申請
→H-1Bビザを取得
→グリーンカードに切り替える
■メモ:
- 主に理系向け!
- 修士号は1-2年で取得可能。
- 米国内の大学院を卒業すると、H-1Bビザ (就労ビザ) 申請の際に2度抽選を受けられる。
- STEM領域で大学または大学院を卒業するとOPTが最大3年間有効になる。
■注意事項:
先日、トランプ大統領が「STEM領域のOPT期間を1年にする」と主張していたため、このパターンので方は少し急いだ方が良いかもしれません。
駐在員ビザからグリーンカード
■流れ:
米国内に親会社か子会社がある企業で勤務
(1年以上は管理職に就く)
→管理職としてL-1ビザ (駐在員ビザ) で渡米
→グリーンカードに切り替える
■メモ:
- 主に文系向け!
- Googleなどの外資系企業の米国本社へ転籍するパターンもある。
- 管理職の場合、グリーンカードへの切り替えがかなり簡単。
グリーンカード抽選プログラム
■流れ:
グリーンカード抽選プログラムに応募
→半年後に結果がわかる
→当選していた場合は移民局で面接
→受かれば翌年に移住
■メモ:
- 公平な抽選プログラム。
- 誰でも簡単に応募できる。
- 当選確率は1%以下 (笑)
DVプログラム世界の当選確率は0.79% | グリーンカードジェーピーブログ
2017年11月にニューヨークであったテロ事件の犯人がこの抽選プログラムによる移住者だということが判明し、トランプ大統領がビザ抽選の廃止を主張しているため、こちらのパターンの方も急いだ方が良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。
実はよく聞くビザは6つしかないんです。
これ以外にもイチローが持っていたと噂のPビザや外交官用のAビザなどもありますが、一般人には無縁です。
もしアメリカへの留学や移住を本気で考えている方がいれば、まずはF-1ビザ (学生ビザ) で留学してみたり、グリーンカード抽選プログラムに応募してみるのもありだと思います。また、もし現在O-1ビザや経営管理職としてL-1ビザが取得可能なのであれば、そこからグリーンカードに切り替えるのが得策かと思います。
ただ、トランプ大統領が移民に対してあまり良いイメージを持っていないのも事実なので、アメリカへの移住を考えている方は計画的にビザをご利用下さい!
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