ホリプロ元マネージャーが語る、芸能界時代とシリコンバレーの共通点

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今後も着火マンであり続けたい

編集部:では、今後のキャリア観についてお伺いしてもいいですか?

吉田さん:今後も「日本→アメリカ」で何か着火したい、もしくはアメリカ大陸にタックルしたいという人は吉田に電話という存在にはなりたいですね。吉田に電話と言っても、本当にずっと電話がかかってきたらアレなんですが…(笑)

イメージとしては、少なくともエンタメ業界にいて、日本にいる方々の最初のノック先にはなりたいと思いますし、今エンターテックという言葉が出てきてますけど、シリコンバレーのテクノロジーとエンターテイメントを掛け合わせたら何が生まれるんだろう?みたいなのは、次の自分のテーマでもありますね。

編集部:引き続きエンタメの分野を突き進みたいわけですね。

吉田さん:あとは、これまで色んなイベントを手掛けてきているので、それこそ日本でいうフジロックフェスティバルみたいなアメリカで一番大きい「コーチェラ・フェスティバル」とかの総合プロデュースもやってみたいですし、サンフランシスコだったら「ドリームフォース」とか「オラクルワールド」も手掛けてみたいですね。

『dreamforce』は『salesforce.com』が主催する世界最大の
ソフトウェアカンファレンス (事前登録数17万人+)

編集部:ドリームフォースとかオラクルワールドってかなり大規模なイベントじゃなかったでしたっけ?

吉田さん:そうですね。この前サンタクララのリーバイスタジアムでスーパーボウルやってましたが、あのスーパーボウルみたいなアメリカをあげてやってるイベントよりも、オラクルワールドとかドリームフォースの方が規模が大きいんですよ。

それってどういうこと?っていう疑問があるのと、あんなに大きいイベントでも誰かが仕切ってるわけで。それを自分もやってみたいなと。

スーパーボウルはプロアメリカンフットボールリーグの優勝決定戦。アメリカ最大のスポーツイベント。

サンタクララのリーバイススタジアムで行われた第50回スーパーボウルは観客動員数7万人を超えた [引用: Wikipedia]

いつもイベントやってて思うのは、例えば僕の誕生日会を5人でやるのも、中学校の文化祭で3年1組のリーダーとしてプロジェクトをやるのも、J-POPサミットをやるのも、フジロックフェスティバルをやるのも、基本的にやってることは何も変わらないんです。

編集部:規模が違うだけだと?

吉田さん:はい。中学校の文化祭なら、教頭先生に体育館と運動場を使っていいかと聞きに行く。サンフランシスコでイベントをやるなら、SFPDにユニオンスクエアを使っていいかと聞きに行く。どちらも場所を選んで、許可をもらうだけなんです。

編集部:言われてみるとそうですね!

吉田さん:今12万人くらいのイベントまでは経験したので、次はあのサンフランシスコのめちゃくちゃでかいドリームフォースみたいな大きなイベントを全部手掛けてみたいです。

あとは、今でも藤原竜也とか内田朝陽とか高畑充希をハリウッドに連れてきて、ハリウッド映画に出したいという想いもありますし、もしくは、せっかくアメリカにいるんだから、ブラッド・ピットみたいなこっちのタレントのマネジメントもやってみたいですよね。とにかく、やりたいことがいっぱいあります!

メッセージ

編集部:では、最後に何かに挑戦したいと思っている人にメッセージをいただけますか?

吉田さん:これは僕がよく言う言葉ですが、自分のモットーは「できるかできないかじゃなくて、やるかやらないか」なんです。要は、できるできないを考える前にまずはやってみて、それでできないんだったら、なぜできないかを考えて、そしてできるようになると。つまり最初からできないって言うなということです。

本当に自分がなりたいと思う人や、やりたいと思うことがあるんだったら、なんでやらないの?っていうことなんです。そういう意味で、できるかできないかじゃなくて、やるかやらないか。そして、常にトライしていくっていうのが僕のベースにあるんです。この考え方は大学時代のゼミの先輩からの影響なんですが…(笑)

編集部:そこは触発されたと(笑)

吉田さん:あとは、same page peopleですね。

編集部:自分のやりたいことに共感してくれる人を増やすことが大事なわけですね。

吉田さん:共感する人というよりは、一瞬で自分のやりたいことを説明できて、自分のやってることを完全に分かっている人。そして、僕なしで僕のやりたいことを完全に説明できる人を増やすということですね。

もちろん、そのためには共感が必要なんですけど、共感だけじゃなくて、共感した後にその人の話を完璧にできるようになることが大事で、それが「#same page people」です。それがポイントです。

編集部:例えば、家族を持つとなかなかリスクを取れなくなる人もいると思うのですが、そういう人はどうしたらいいんですか?そういう人も「やるかやらないか」なんですか?

吉田さん:いや、それはたぶん家族と「#same page people」になれてないですね。なれてないっていうと語弊がありますけど、僕は結婚当時から同じ話をしてるので、あまりブレてないと思います。確かにガーナの時はあまり、、、

編集部:ガーナの時はもう結婚してたんですか?

吉田さん:してました。あの時は、体臭が変わったり、インフラが整備されてなかったり、すぐ洪水になったりということがあったので、あまり共感されませんでしたが、基本的には自分が今までどういう人生を送ってきて、将来的にはこういうことがしたいというのは共有しあっているので、そういう風にやっていけば良いんじゃないかと思います。

編集部:なるほど、お互いのやりたいことや考え方などをしっかりと共有することが大事だというわけですね。なんだか吉田さんと話していると勇気がもらえました。吉田さん、本日はどうもありがとうございました!

終わりに

本日は、『NEW PEOPLE』でイベントプランニングや事業開発を務める吉田猛さんにインタビューしました!

ホリプロ時代にやっていたことと、シリコンバレーで行われていることが同じだというお話からは、すごく人間社会の本質を垣間見たように思います。僕も自分のやりたいことやビジョンを完全に理解し合う「#same page people」をどんどん増やしていきます!

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僕のビジョンはいち早くグリーンカードをゲットして、合法的にアメリカに滞在することです!
(ビジョンじゃない!)

(文・編集: 中屋敷量貴)

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