【日本のコスメを世界に!】Cosme Huntを運営する女性起業家の高橋クロエさん

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本日のゲストは、日本化粧品のキュレーションプラットフォーム「Cosme Hunt」でCEOをされている高橋クロエさんです。

Cosme Hunt (コスメハント) を始めた経緯と今後の展望、日本で広告営業として働いていたクロエさんがアメリカのエンジニアブートキャンプ「Make School」に通うことになった理由、アメリカで日韓カルチャーの存在感が違う背景等、注目トピックが満載です!


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Cosme Huntってどんなサービス?

編集部:早速ですが、Cosme Huntはどういったサービスなんですか?

クロエさん:はい、Cosme Huntは主にアメリカを中心とした海外に向けて、日本の化粧品の情報を発信しているキュレーションプラットフォームです。
海外のユーザーから「日本の化粧品に興味があるのにどうやって使ったらいいかわからない」とか「人気の商品がわかりにくい」という相談をよく聞くので、ただ単にサイトに商品を並べるんじゃなくて、日本の美容をよく知っている専門家が日本の化粧品の良さや使い方を英語で発信していくことに特に力を入れています。そして、その情報を見てくれたユーザーさんが、気に入ったものをネットで購入できるという流れを意識してやっています。

Cosme Huntは日本の化粧品情報を海外に発信しているキュレーションプラットフォーム

編集部:たしかに、キュレーションとECは相性が良さそうですね! そのサービス内容にはどういう経緯でたどり着いたんですか?

クロエさん:実は最初は日本に限らず、全世界の化粧品の口コミアプリを作ってたんです。私は4年前に日本を出て、カナダとアメリカを交互に行き来してたんですけど、友達もあまりいない土地で一番困った買い物が化粧品だったんですね。何を買ったらいいかわからないし、かといって日本の商品はすぐには手に入らないし、、、
一応オンラインの口コミサービスがいくつかあったのですが、スマホのアプリベースで使えるいいサービスはそんなに無かったんですね。なので、それを解決するサービスを作ったらいいんじゃないかってことで、iOSアプリで全世界の化粧品の口コミを探せるサービスを作っていました。でも、やはり全世界の全化粧品を扱うっていうのが相当なパワーが必要で、、、

編集部:たしかに規模が壮大過ぎてやばいですね(笑) 相当大変そうなイメージがありますが、よく最初から全世界に行こうと思いましたね(笑)

クロエさん:まぁどうせやるなら大きくやりたいと思ったんですけど、最初から広くやるのは良くないっていうのがよくわかりました(笑)

編集部:全世界をやる場合には対応するデータベースがなかったと思うんですけど、それは自分で作ってたんですか?

クロエさん:一部は手動入力したり、オープンソースのコードを用いてスクレイピングしていました。でも全然足りないんですよ(笑)  しかも、全世界の化粧品とその効能を自分が知っていないのにアプリを設計していくということ自体が結構大変で、、、 それで色々と止まってる時に、以前通っていたMake Schoolというプログラミングブートキャンプのファウンダーであるジェレミー・ロスマンにアイデアを見せたんですよ。

Make Schoolは実践的プログラミング教育を提供するサンフランシスコ発のプログラミングスクール

そしたら、「ちょっと今はやろうとしてることが広すぎるから、君は日本生まれだし、君が選んだ日本のオススメのものを、日本の化粧品が好きな人に伝えることにフォーカスして始めた方がいいんじゃない?」って言われたんですね。似たようなフィードバックを結構いろんな方から頂いたんですが、最初はずっと聞き流してました(笑)

編集部:なるほど、あくまで自分の道を突き通して全世界を目指すと(笑)

クロエさん:でも、プロダクトにとって一番肝心なユーザーのことを考えた時に、誰に向けたものなのかがわかりにくいプロダクトはやっぱり良くないなって思ったんです。それで、試しに日本特化のサイトを作ってやってみたら、色々なことが凄く上手く回るようになって(笑) 今はあえて日本の化粧品が好きな人に絞っているので、ユーザーにメッセージが届きやすくなって良かったなと思います。

編集部:ターゲットが明確になると、マーケティングや営業、オペレーションなども何をやるべきか明確になってやりやすそうですね! でも、以前のiOSアプリも長い時間をかけて作ってるわけで、それから日本特化のキュレーションECに変更するって結構重い意思決定だと思うんですけど、そこを踏ん切る最後の決断ができた決め手って何かあったんですか?

クロエさん:う~ん、決め手ですか、、、 たしかに作る時に一緒に手伝ってもらった人もいて、デザインも凄くこだわりを入れて作ったんですけど、切り替えることに関してはあんまり気にしなかったというか、もう1つのアイデアをまず試してみたら、そっちの方が良かったから切り替えるしかないかなと。

編集部:小さく次のアイデアをテストしたら、そっちのイメージが沸いたから行くしかないと決断できたと。

クロエさん:はい、そこはスパッといきました(笑) ただ、実は今もそのアプリは残っていて、キュレーションとして使う上ではデータを全世界から日本の化粧品にリプレイスするだけなので、今も動いてますね。

編集部:そういう意味では無駄にはなってないわけですね。起業となると色々と大変なことも多いと思うのですが、それでもやる熱意というのは、化粧品や美容へのこだわりや興味の強さから来ているんですか?

クロエさん:それで言うと、化粧品業界で働いていたわけではないし、ずっとテクノロジー業界にいたので、化粧品のことは最初はそんなに詳しくなかったですよ(笑) ただ、テクノロジー業界で働いていて、すごく疲れたりした時に1番自分を癒やしてくれるものが美容やアロマっていう感覚があって、そこでいいインスピレーションを受けたんですよね。
あと、女性ならではの課題っていうのに死ぬまで向き合いたいなと思っていて、それが美容というテーマだったという感じです。やるからには絶対に負けたくないので、そういう意味でもやはり女性向けのサービスの方がいいだろうというのもありますね。

先日、サンフランシスコ都内にあるMake Schoolで行われたデモイベントの様子
(写真:Kazuki)

流行りはサブスクリプションEC!

編集部:化粧品ECだとサブスクリプション型のサービスも流行っていると思うんですけど、そういうことも考えていたりするんですか?

クロエさん:そうですね、サブスクリプションはまさに今月開始しようとしています!

編集部:おぉ、今月(笑) まさに今ですね。

サブスクリプションとは、毎月定額料金を支払い続けることで、毎月商品を受け取ることができる定期購入のこと。雑誌からソフトウェアまで様々な分野で定着している利用形態。- eコマースコンバージョンラボ

クロエさん:資生堂さんやSK-Ⅱさんのような高級ブランドではない、ミドル層向け日本コスメのブランド認知が海外ではまだまだです。なのでフルサイズ商品を購入する前に、サンプルサイズを試してみたいという需要がとても多くて、今月からアメリカでテストを開始しています。

編集部:やはり、化粧品だと使ってみないと肌に合うかどうかがわからないから、試供品などを提供するのは大事ですよね。

クロエさん:本当におっしゃる通りで、消費者側のニーズは大きいですね。日本のあるメーカーさんと話した時に、その商品が海外市場でどれだけ売れるか見込みが立たない段階ではお試し感覚でテストできるプラットフォームがあるといいと言われたので、メーカーさん側にもサンプルサブスクリプションサービスのニーズはあると思ってます。

編集部:たしかに、メーカーとしても試供品を使った海外消費者からのフィードバックや反響が良かったら、本腰入れて海外展開する意思決定がしやすくなるので、その1歩目としてはいいですよね!

クロエさん:そうですね! あと、サブスクリプションをやるもう1つの理由として、在庫を抱えるリスクや初期段階の海外輸送費を極力抑えたいというのもあって、定期購入に絞ることである程度必要な商品数の予測がつくので、その点もすごくいいなと思ってやってます。

今アメリカだとデリバリーや定期購入のサービスが充実してきていて、韓国系コスメなども含めて色んな企業がコスメの自宅配送を行なっています。調べている中だと、韓国企業だけでも最初に始めたMemebox以外にも30社程がサブスクリプションサービスをやっているみたいです。

編集部:えっ30社!? そんなにあるんですね(笑)

クロエさん:そうですね、私もびっくりしました(笑) アメリカだと車がないとほんとに買い物に行けなかったりするので、私自身もフード系のサブスクリプションや、Amazonで毎月トイレットペーパーと飲み物は定期的に送られてくるサービスを愛用して使っています。

編集部:あのボタン押すやつですね(笑)

 アマゾンダッシュボタンは、ボタンを押すだけで自宅のWi-Fiを経由して事前に登録したアマゾン商品を注文できるIoT機器。-東洋経済オンライン

編集部:ちなみにメンズはやらないんですか?

クロエさん:メンズも反応があるので、そのうちやりたいなって思ってます。逆に聞きたいんですけど、男性でも化粧品をレコメンドしてくれるサービスとかあれば使いますか?

編集部:たしかにメンズでもこっちだとシャンプーとか選ぶのにすごい困りますね(笑) どのシャンプー使ったらいいのかわからないから、とりあえず名前知ってるブランドで我慢するというのは男でもあります(笑) そういう意味でサブスクリプションは絶対にニーズがあるな~と思ってて、サンプルサイズで色々試せたらすごくありがたいですね。

クロエさん:なるほど、消費者からのいい話を聞けました(笑)

編集部:日本だと街中やイベントでサンプル配ってたりとかしますけど、アメリカってあんまりそういうのないですよね?

クロエさん:あんまりないですね。まぁお店に行ったら少しもらったりするけど、外ではあんまないですね。

編集部:そういう意味ではオンラインでお試しの注文ができるのは、アメリカではよりニーズがあるかもしれないですね!

1990年6月8日生まれ。埼玉県川口市出身。
2013年、一橋大学商学部経営学科卒業。株式会社SpeeeにてSEOやWebマーケティングのコンサルティング等に3年半従事したのち、イノベーションの最先端であるシリコンバレーでチャレンジしたいと考えて渡米。現在は、UC Berkeley Extensionにて経営とプロジェクトマネジメントを専攻。
座右の銘は「やらぬ後悔よりやった後悔」。

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