シリコンバレーから世界中で使われるプロダクトをリリースし続けるPMが語る #プロダクトマネージャーの真髄

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プロジェクトマネージャー ≠ プロダクトマネージャー

編集部:たしか曽根原さんってPMとしてコーチングもされているんですよね?

曽根原さん:そうですね。今アメリカに来て12年目になるんですけど、そのうちの半分はPMで、幸いそういった経験がシリコンバレーで積めているので、本来あるべきPMの姿についてコーチングしたりしてますね。

というのも、最近ようやく日本でもプロダクトマネージャーというポジションが出始めてきて、逆にいうとPMのあるべき姿っていうのが見えづらいみたいなんですね。

だから、そこを一緒に解決していこうということで、何社かと手を組んでプロダクトマネージメントコーチングあるいは顧問的な感じでやらせて頂いたりもしてます。

編集部:それは日本企業ですか?

曽根原さん:日本のスタートアップですね。それと、こっちのミートアップで出会った超アーリーステージのCEOとかエンジニアの人たちです。そういう人たちにPMの組織ってどうしたらいいのっていうのを色々とレクチャーしてる感じです。

編集部:ちなみに、日本では何が課題になるんですかね。例えば、シリコンバレーだとエンジニア上がりの社長が多いけど、日本だとビジネス上がりの社長が多くてエンジニアに対する理解がないからPMがないがしろにされているとかですか?

曽根原さん:僕が感じているのは、日本でPMというと”プロジェクト”マネージャーの意味合いがすごく強いように感じるんですよね。実際、”プロジェクト”マネージャーと”プロダクト”マネージャーって全く違う役割なんですよ。

まずそこをはき違えていて、プロジェクトマネージメントすることがプロダクトマネージメントすることだと思っている。これがまず大きな間違いですね。

編集部:前提が間違っていると?

曽根原さん:そうです。前提としてそもそも間違っているというのが一つと、もう一つは先ほど仰られた通りビジネス上がりのCEOの方だとあまり技術に明るくなかったりするんです。だから、そういうビジネスとテクノロジーを橋渡しできる人、最初はCTOでもいいと思うんですけど、そういう人が必要だと思っていて。

ただ残念ながらそこを上手くできる人はまだ日本に、特に日本のスタートアップの世界には少ないのかなと思うんです。

編集部:じゃあ、今やられているのは日本のスタートアップのテクノロジー側だけではなく経営者側のコーチングもしているということですね。

曽根原さん:そうですね。上の人たちに対してもコーチングをさせて頂いてます。例えば、ベストプラクティスをシェアしたり。まあ、それは企業秘密なんですが(笑)

編集部:それを知りたい方は曽根原さんまで連絡ということですね!

曽根原さん:あと、これは語りだしちゃうと止まんなくなっちゃうので、また次回にでも。

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幅広い役割を持つPM

編集部:日本ではまだPM自体があまり浸透していないということで、今後PMが浸透していくためには何が大事になってくるんでしょうか?

曽根原さん:まず、PMを置くとことは、彼もしくは彼女に対してかなり大きな権限を与えるということなんです。その製品のロードマップをどうするかという会社にとっては重要な決断を彼らに任せるわけです。それを会社として賛成できるのかというのをキチンと決めないといけないんですね。

というのも、例えば我々はここで働いていて、結構ロードマップを変えたりするんですよ。で、それはどういうことかというと、本来出すべきフィーチャーが後回しになるかもしれないということなんです。そうすると、例えばマーケの人が想定していたプランと若干ずれる可能性があるんですよ。

そして、PMにはそれを理解した上で決断しなきゃいけない場面があるんです。ということは、色んな事がやり直しになったりして結構コストがかかったりするんですが、そこまで出来るのがプロダクトマネージャーなんです。

編集部:かなり裁量権を与えるということですね。

曽根原さん:あとは、例えば自分のいるマーケットなり、他社の動きなり、そういう5年後、10年後に自分のプロダクトがどうなっているべきかという未来を考えて、それを現実に落とし込めるのもPMで、それが大変なところでもあり面白味でもあるんですね。

でも、それを実現するためにはお金がなきゃいけないし、人もいなきゃいけない。それをエグゼクティブたちに「こういうプランがあって、こういう結果が見込めるから僕にやらせてくれ」と訴えることが出来るのもPMなんです。

ある意味社内ベンチャーみたいな動きができるんですね。だから、会社側からするとそれ相応の人とお金をPMにつぎ込むことになるので、日本の会社だと怖気づいちゃったりするんです。でも、それをしないとプロダクトマネージャーの仕事は成り立たないんです。

編集部:では、PMが採用権、お金、人などを使いながらプロダクトを発展させていくと。

曽根原さん:採用に関してはプロダクトマネージャーの上の人間、例えばディレクターとかVP (ヴァイスプレジデント) が最終的な権限を持ったりするんですが、それでも我々現場レベルのPMもその影響力は大きいですよね。

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SiliconValleyWorkers編集長。愛媛県松山市出身。2016年、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻(相田研)修了。工学修士。現在はシリコンバレーのIT企業で仕事中。座右の銘:「現状維持は衰退のもと」

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