シリコンバレーから世界中で使われるプロダクトをリリースし続けるPMが語る #プロダクトマネージャーの真髄

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シリコンバレーを渡り歩くコツ

編集部:曽根原さんって、シリコンバレーのIT企業をいくつか渡り歩いてるじゃないですか。その渡り歩くコツとかってあるんですか?

曽根原さん:自分の強みを何に置きたいかを常に考えながら動いた方が良いと思いますね。やっぱりシリコンバレーの会社って世界から見ても人気があるので、世界中からレジュメが届くんですよ。

なので、採用する側からすると「なぜあなたを選ばなきゃいけないの?なぜあなたが面接に来なきゃいけないの?」って感じなんです。だから、それを証明するだけの強いものがないと話も聞いてくれないし、次には進めないですよね。

編集部:それはスキルということですか?

曽根原さん:アウトプットですね。どうやってアウトプットを出してきたのかというプロセスであったり、そのポジションに必要なスキルセットをどのように磨いてきたのか、表に出してきたのかっていうのは大事だと思います。

そして、それをストーリーとして語れるのも大事ですね。そうすれば、チャンスは上がると思います。だから、自分の強みを何に置きたいかを考えて、そのためにはどんなアウトプットを出さないといけないのかということを戦略的に考えていくのが良いと思います。

Smuleを選んだ理由

編集部:ちなみに、最終的にSmuleを選ばれたのはなぜですか?

曽根原さん:CiscoとかJuniper Networksとか、前職が全てBtoBの会社だったんですよ。もちろんそれも楽しかったんですが、横目でGoogleとかFacebookを見ていたので、BtoCの方が圧倒的に成長も早いし、規模も大きいし、なんだか面白そうだなという感情が芽生えてきて。

じゃあ、そのためにはどうしたらいいかと考えていたら、ある日ヘッドハンターの方からSmuleというBtoCの会社がPMを募集しているという連絡が来て、特にバックエンド、インフラストラクチャー周りのグロースを支えるPMを募集しているということだったので、なんかフィットしそうだなと。

編集部:もともと音楽も好きだったんですか?

曽根原さん:そうですね。ピアノを弾く人間なので音楽は好きですね。

やはり、やれAIだシンギュラリティだといっても人間が音楽を好きだという気持ちはこれからも変わらないと思うんですよ。もちろん、音楽そのものは人間が弾くか、ロボットが弾くかで変わっていくと思うんですが、音楽に対する気持ち、いわゆるエモーショナルな部分は変わらないと思うんです。なので、それを会社またはビジネスとしてどうやっていくかと考えるのは非常に面白いですね。

編集部:じゃあ、そういう音楽に対する想いやSmuleの企業文化にフィットして、転職を決意したということですね。

オフィスにはピアノやドラムがあり、有名なアーティストが
オフィスに来て演奏することもあるという。

今後のキャリア観

編集部:では、今後のキャリア観について教えて下さい。

曽根原さん:2つあって、1つはもう少し日本のプロダクトマネジメントのレベルを底上げしたいですね。最近だとメルカリさんも上場されて、ようやく日本でもIT・Web系のスタートアップが認知されてきましたが、個人的にはもっと盛り上がっていいと思ってるんです。

その仕掛け人がプロダクトマネージャーなんですが、今はそのボリュームが圧倒的に少ないなというのが僕から見た日本の印象なんです。そして、そういった仕掛け人になるためにはある程度スキルや経験が必要で、そこを何かお手伝い出来たらなということでコーチングなどをやってるんです。なので、そういう活動をもっと広げていきたいですね。

もう1つは、個人的にPMという仕事が大好きなので、チーフプロダクトオフィサーみたいなPMのトップのような立場でユニコーン系のスタートアップとか、あるいは自分でスタートアップを持つなりして、世界にインパクトを与えるプロダクトやサービスの仕掛け人であり続けたいですね。

編集部:チーフプロダクトオフィサーって日本に存在するんですかね?

曽根原さん:CEOが兼任、あるいはCTOが兼任みたいな形にはなると思うんですが、PMのヘッドとして世界にもっと広く世界中で使われるようなプロダクトやサービスを主導する立場にはいたいですね。

メッセージ

編集部:では最後に、海外で挑戦したいと思っている方に何かメッセージをいただけませんか?

曽根原さん:特に海外に行くとなると、やれ語学だカルチャーだと考えて尻ごみしてしまう人がいると思うんですが、僕は「行っちゃってから考えましょう」って言いたいんですよね。

もちろんある程度スキルを積んで準備しなきゃというのは事実ですが、スキルも実力もあるのに動き出さないのは非常にもったいないなと。たぶん日本でずっと働くよりも外に出た方がその人の市場価値ってグンと上がると思うんですよね。

だから、是非もっと気軽にチャレンジしてほしいというのはありますし、自分が常々コンフォートゾーンから一歩出たところに本当に成長できるスペースがあると思っているので、いかにそのホワイトスペースに踏み出していくかというのは大事なのかなと思います。

編集部:たしかに、一歩踏み出してみるというのは大事ですよね!

曽根原さん:例えば、語学に関しても、エンジニアの世界で要求される英語ってそこまで高くないんですよ。もちろん、PMがエグゼクティブにプレゼンするときの英語は結構ハードルが上がるんですが、単にエンジニア同士の会話ならそこまで英語力も求められないと思うんです。

というのもコーディングって基本的に英語でされてるじゃないですか。だから、それが共通の言語みたいなものなので、あとは正しく伝える方法論さえ分かっていれば、ある程度成り立つんです。そういうところから成功体験を積み重ねていけば、大きく花開くチャンスは十分にあると思いますね。

編集部:日本のエンジニアって優秀な方が多いって聞きますよね。

曽根原さん:そうなんですよ!非常にもったいないと思います。例えば、『Glassdoor』とか見れば分かりますが、シリコンバレーのエンジニアってすごく給料高いんです。でも、だからといってスキルで日本のエンジニアが負けているかというとそうではないんです。

だったらその仕事に対してちゃんとお金をもらったって良いと思うんですよね。だから、そういう場とチャンスがあるんだったら、僕は積極的にチャレンジしていくべきだと思います。

編集部:その方が視野も開けるし、市場価値も高まると。きっと日本にいて一歩踏み出そうかと迷っていたエンジニアの人は勇気がもらえたんじゃないかと思います。曽根原さん、本日はどうもありがとうございました!

終わりに

今日は、サンフランシスコにある音楽アプリ系のスタートアップ『Smule』にてプリンシパルプロダクトマネージャーを務める曽根原春樹さんにお話を伺いました。

日本ではあまり馴染みのないプロダクトマネージャーの役割や重要性についてのお話はすごく新鮮で、イノベーションの聖地とも言われるシリコンバレーを形成するプロダクトがいかに生み出されているのかを垣間見たように思います。

僕もそんなイノベーティブな集合体の一部として、世界をより良くしていけるようシリコンバレーで挑戦し続けていきたいと思います!

(書き起こし: 中卒エンジニア / 編集: 中屋敷量貴)

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SiliconValleyWorkers編集長。愛媛県松山市出身。2016年、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻(相田研)修了。工学修士。現在はシリコンバレーのIT企業で仕事中。座右の銘:「現状維持は衰退のもと」

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