「アクションを起こし続けることが大事」GFR Fundに聞く シリコンバレー村社会への入り方

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次来るARアプリはディスカバリー

編集部:ディスカバリー…ですか?

古森さん:そうです。スマホを色んなところに向けて使う理由って、おそらく物を探す以外にないと思うんですよ。

なので、例えば、どこかの駅に行きたいってなったときに、スマホをかざすと進むべき方向の矢印が出てくるとか、そこに行くまでにオススメのレストランの情報が出てきたりっていうのは、ディスカバリーだよねって思ってて。

編集部:たしかにその用途は増えそうですね。

古森さん:なので、これは僕個人が思っていることですが、おそらく今後はARでレストランを探したり、LinkedInやFacebook的な感じで人を探したり、昔の偉人が残したメッセージを探したりとか、そういうディスカバリーが発展していくと思いますね。

編集部:ちなみに、ARアプリというところで、以前twitterで家具系のARが多いみたいなことを呟いてましたが、これってしゃべれますか?

古森さん:しゃべるしゃべる(笑)

「家具 × AR」がめっちゃ多い?

古森さん:もう分かりやすいユースケースなんでしょうね。まぁ、もっともだと思います。無いものを拡張現実上に置いて、実際に想像してEコマースするっていう。だから、家具ARだけで20-30社くらいあったんじゃないですかね。

編集部:え、ここら辺だけでですか?

古森さん:いや、全世界でです。でも、誰も投資しないですよね。っていうのは、そもそもIKEAとかAmazonがいるわけで、彼らにやられたらもう勝てないですから。

なので、競争が過熱した時点でWinnerを選ぶコストが高いのと、AmazonとかIKEAが入り込んできた瞬間に厳しくなるのとで投資するのは厳しいなと。

編集部:レッドオーシャンすぎるわけですね。

古森さん:そうです。誰もが思いつくところは避けたいですよね。なので、家具ARに関しては、またこれかっていうのが非常に多いです。

特に、その競合が強い場合は、IKEAとかAmazonに勝つ戦略が相当強くないと厳しいですね。僕らもVR/ARの専門家なので、下手したらスタートアップの人たちよりも情報を持ってるんです。

だから、「あの競合はすでに10億くらい売り上げがあるけどどう戦って行くの?」みたいな質問をするんですが、大抵の場合はクリアに答えられないですね。

逆に質問なんですが、どうやって今からAmazon、IKEAに勝つんですかね?

編集部:売却するという手はないんですか?例えば、AmazonとかIKEAがそういったものを開発したいと思った時に、「あのスタートアップはこんなに技術を持ってて、顧客も集めてるのか。それならもう買った方が早いな」みたいな。

古森さん:あ、それは良いポイントですね!そこでキーになるのは、IKEAが開発できないことですよね。それで、ようやく考えられるかもです。

ただ、現状で出回ってる家具ARって、ARKitを使って3D空間にAR家具を選んで置く程度のものなんですよね。これって、スタートアップを買収する必要ありますかね?

編集部:あんまりないかもしれないですね…

古森さん:そう。社内のR&Dで、どこかからエンジニアを2-3人引っ張ってくればできちゃうんですよ。僕自身がエンジニアとしてARキットの開発をしてるんで、そこもだいたい分かっちゃうんです。

編集部:そうか、もともとエンジニアだったから、その視点が投資にも活きているわけですね!

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SiliconValleyWorkers編集長。愛媛県松山市出身。2016年、東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻(相田研)修了。工学修士。現在はシリコンバレーのIT企業で仕事中。座右の銘:「現状維持は衰退のもと」

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